水素を混合した燃料を使用するガスエンジン発電機、効率性の性能試験に成功

フィンランドのエネルギー関連企業であるWärtsilä(バルチラ)は2023年3月23日、天然ガスに水素を混合した燃料を使用して、同社製エンジンの性能試験に成功したと発表した。同エンジンは、水素混合燃料で稼働する商業運転の事例では、最大規模となる。

2022年10月に完了した同試験は、ミシガン州にある米WEC Energy Groupの発電所で実施され、米電力研究所(Electric Power Research Institute:EPRI)も参加した。

3日間におよぶ試験の結果、同社は、水素と天然ガスを混合した燃料が、Wärtsiläのエンジンで安全で効率的に使用できることを示した。具体的には、濃度25vol%の水素を混合した燃料で95%の負荷を達成し、17vol%の水素を混合した場合には100%の負荷に到達できることを示した。

EPRIは報告書のなかで、このクラスのエンジンが、ガスタービン単独で運転される「シンプルサイクル」と呼ばれる発電方式に比べて、高い効率を維持できると述べている。

同社は、水素燃料はゼロエミッションを達成するために不可欠と説明する。同社のプレスリリースが引用した米McKinsey & Companyのレポートは、2050年までに必要なCO2削減量の20%を水素燃料が担うと予想している。

Wärtsiläは、水素を燃料として利用できるエンジンの開発と試験を通じて、持続可能なエネルギーへの移行をサポートしていくとの方針を表明した。

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Commercially operated Wärtsilä engine runs on 25 vol% hydrogen blend, a world first

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