IoTシステムを簡単に創れるプラットフォーム「Leafony」を一般公開――IoT向けの新しい応用の開拓を容易に 東大

東京大学は2019年9月26日、同大学のグループが、IoT向けのシステムを誰でも容易に創造できるプラットフォーム「Leafony(リーフォニー)」を、同日から一般公開すると発表した。

Leafonyは2cm角程度の「リーフ」と呼ばれる電子モジュールを組み合わせてオリジナルのシステムを創ることができる、オープンソースハードウェア/オープンソースソフトウェアのプラットフォームだ。低消費電力なのでコイン電池でも駆動可能、かつ異方性導電ゴムをベースにした独自のコネクタ技術によりはんだ付け不要で、ブロック玩具を組み立てるような感覚で、誰でも簡単に超小型システムを簡単に組み立てられる。

ソフトウェア開発環境はArduinoに準拠しており、一般公開後は、回路図、パターン図、応用例、プログラムなどが公開され、ネットからダウンロードするだけ、あるいはそれを目的に応じて少し修正するだけで、商業的にも自由に無償で使えるようになる。さらにプロセッサ・リーフを変更することにより、異なったプロセッサやソフトウェア環境でも使用できる。他方、低消費電力化を達成するために全ての機能リーフにスタンバイモードを付加するなど基本設計を工夫しており、コイン電池でも数カ月以上のIoT端末の稼働が可能だ。

IoTやCPSの応用やサービスは今後、大きく発展すると考えられているが、新規の応用では新しいシステムを一から作らなくてはならず、新しい応用の開拓は容易ではなかった。このLeafonyは設計情報などを一般に公開することにより、大学、企業から個人に至るまでIoT向けの新しい応用で社会課題を解いたり、新しい産業やサービスを創出したりすることを可能にするとしている。

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