米Boeing、ICBM基地防衛用の新型ヘリ「MH-139A Grey Wolf」の製造を開始

Fred Troilo photo

米Boeingは、アメリカ空軍向けとして新型多用途ヘリコプター「MH-139A Grey Wolf」を13機製造すると、2023年3月7日に発表した。同社は機体のメンテナンスとサポートサービスに関して空軍と2億8500万ドル(約376億円)の契約を締結し、2024年からデリバリーを開始する。

Grey Wolfは、40年以上に渡って米国内の大陸間弾道ミサイル(ICBM)基地の防衛にあたってきた汎用ヘリ「UH-1N Huey」の後継機だ。主契約者はBoeingで、伊Leonardが機体の組み立てなどを担当する。

Grey Wolf のプラットフォームはLeonardが製造した中型双発ヘリAW-139を踏襲する。AW-139に軍用機として必要な能力を組み込んだ結果、最高速度と航続距離はそれぞれ50%向上、最大総重量も約2268kg増加している。

アメリカ空軍の配備計画では、計84機のGrey Wolfを調達予定だ。機体以外の訓練用機材や関連するサポート費用を含めると、プログラムの総額は24億ドル(約3170億円)にのぼる。

Boeingのプログラムディレクター、Azeem Khan氏は「テスト・評価段階から製造段階へ移行できたことは、米空軍が新たなミサイルセキュリティ能力を獲得するための大きな一歩だ」と強調した。

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