eAxleに搭載される軸受を幅狭化した、超幅狭軸受を開発 ジェイテクト

ジェイテクトは2022年10月18日、eAxleに搭載される軸受を幅狭化した超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing(JUCB)」を開発したと発表した。eAxleのさらなる小型化、軽量化に貢献する。

JUCBは、今後の電気自動車(BEV)の市場拡大を見据えて新たに開発。高剛性組合せ樹脂保持器をベースに、穴を保持器側面の中心に設けて、極限まで保持器の幅を狭くし、軸受を幅狭化している。また、独自の金型設計と成形手法を確立。幅狭化しながら、保持器の強度を確保している。

軸受性能の強度と耐久性を従来品と同等のまま、軸受幅を従来品に対して極限まで狭めている。汎用サイズ(6207)への適用で、軸方向寸法を約30%となる5mm短縮、重量を約26%となる73g低減しており、同軸タイプや3軸タイプeAxleへの搭載で、ユニット長を短縮化できる。

同軸タイプ(左)、3軸タイプ(右)eAxleの断面図とJUCBによるユニット長短縮化

今後、JUCBだけでなく、発表済みのJTEKT Ultra Compact Diff(JUCD)や、現在開発しているeAxle向け超幅短オイルシールなど、同社グループが有する技術により、電動化貢献技術を提案していく。上述3製品を出力150Kwの同軸タイプeAxleに適用すると、eAxleのユニット長を約50mm短縮、重量を約5kg低減すると算出され、eAxleを小型化、軽量化できる。

同社グループは引き続き、eAxleの小型化、軽量化を目指し、バッテリー搭載量拡大によるBEV航続距離向上、eAxle搭載位置の自由度拡大、車室や荷室空間の確保、車両シルエットの自由度拡大、電費向上などに貢献していく。

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