バスケットボールサイズで25馬力――米LiquidPiston、小型ロータリーエンジンを開発

アメリカのエンジン開発スタートアップ企業である米LiquidPistonは、2023年4月4日、最高出力25馬力の小型ロータリーエンジン「XTS-210」を商用化すると発表した。

XTS-210は、水冷2ストロークの210ccロータリーエンジンで、スーパーチャージャーを搭載し、バスケットボールサイズで25馬力を発揮する。同クラスのディーゼルエンジンと比較して、サイズおよび重量はわずか5分の1だ。重量比でトルクは最大3倍となり、最高回転数は7000RPMに達する。

ポータブルで、エンジンのみとハイブリッドの両方で駆動可能。陸上や航空、船舶用の補助動力ユニットだけでなく、ポータブル発電機、および垂直離着陸機(VTOL)や小型無人航空機システム(sUAS)の主エンジンやハイブリッド推進力も含む、要求の厳しい商用または軍用の重油用途にも対応する。

同社は、XTS-210の設計に基づく軍用向けプロトタイプ「core engine」の開発に、アメリカ陸軍から900万ドル(約12億円)の開発契約を獲得しており、2024年の納入を目指している。

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LiquidPiston Introduces XTS-210: a 25-Horsepower

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