米Northrop Grumman、F-16を近代化する電子戦防衛システムをテスト

Photo Credit: Northrop Grumman

アメリカの大手防衛企業であるNorthrop Grummanは2023年4月11日、F-16戦闘機の近代化改修プログラムの一部である、統合電子戦スイート「AN/ALQ-257 Integrated Viper Electronic Warfare Suite(IVEWS)」が、アメリカ空軍のラボエミュレーター「Laboratory Intelligence Validated Emulator(LIVE)」によるテストを完了したと発表した。IVEWSは複数のベンチマーク結果を凌駕し、近代的な電子戦における脅威に十分対抗できる能力があることを証明した。

テストは、クローズドループRFレーダーエミュレーターであるLIVEが、擬似的に出力する防空レーダーパルスを直接IVEWSに送り込んで実施した。IVEWSのレシーバ/エキサイタの構造は、フルデジタルで安全なモジュラー型のオープンシステム設計原則に基づき、従来のシステムより大きなアドバンテージを有する。

周波数帯域の拡張や、全空間のカバー、より高速な応答を可能とし、高効率の広帯域電力増幅器と適応変調機能を備えたシステムは、次世代型センサーや兵器を検出、識別、位置特定し、無力化するよう設計されている。IVEWSは、米空軍のF-16部隊向けの電子戦スイートであり、現行および旧世代型のF-16に搭載可能だ。

関連情報

Northrop Grumman F-16 Electronic Warfare Suite Counters Modern Radio Frequency Threats During Air Force Testing | Northrop Grumman

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