世界で最も進化したアンドロイド「Ameca」、解説しながらネコの絵を描く

Engineered Arts/YouTube

ロボティクス技術を持つ英Engineered Artsは、同社のヒューマノイドロボット「Ameca」がネコの絵を描く様子を、2023年6月にYouTube動画で公開した。動画は、Amecaと1人の男性が会話する形で進行する。

最初に、男性は「どのように描画しているのか」と尋ねる。するとAmecaは、「オープンソースのStable Diffusionを使って、ドローイングのイメージを生成します。そこから、ドローイングの軌跡を利用し、イメージをスケルトン化してベクトル化します」と説明した。

次に男性が「かわいいネコを描いてくれる?」と尋ねると、Amecaは、ネコが人に好かれる理由や、そのしぐさなどについて持論を述べた。こういったやりとりの状況から、Amecaは高度な会話能力をもち、瞬きや顔の表情も自然なロボットであることが見て取れる。

Amecaは、上記の会話をしつつネコの絵を30秒程度で描き上げ、最後に自身のサインを入れた。画の出来栄え自体は、一筆書きのスケッチ程度のものだ。しかしAmecaは、「もし私の画が気に入らないのなら、たぶん芸術が理解できないのだと思う」と説明している。

同社はYouTubeのコメント欄で、Stable Diffusionと統合する上での主要な課題のひとつは、Amecaが描けるイメージをベクトル(線)に変換する技術だと説明した。またその結果、見ていて楽しくなるよう、素早くスケッチする動作に重点を置いたとの趣旨を述べた。

関連情報

Ameca – Engineered Arts
人間のような多様な感情表現も――ヒューマノイドロボット「Ameca」

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