米Doroni Aerospace、2人乗り個人用eVTOLの有人試験飛行に成功

Doroni Aerospace/YouTube

米Doroni Aerospaceは2023年7月12日、アメリカで初めて、2人乗り個人用垂直離着陸機(eVTOL)「Doroni H1」の有人試験飛行に成功したと発表した。

Doroni Aerospaceは個人用航空機を開発している企業だ。同年7月3日に行われた試験飛行では、Doroniの創業者兼CEOであるDoron Merdinger氏が操縦士として同機を離陸させ、しばらくホバリングさせた後、機体を静かに着陸させることに成功した。この試験飛行の映像はYouTubeに投稿されている。

Merdinger氏は、「まるで空気のクッションの上に浮かんでいるような気分で、この上なく自由でエキサイティングな体験だった。私たちにとってこれはほんの始まりに過ぎず、この素晴らしい乗り物を世に送り出すことへの期待を抑えることができない。私たちが開発した技術は、航空宇宙業界で真に類を見ないものであり、これまで私たちが夢見ることしかできなかった方法で、個人的な移動手段に革命を起こす準備が整っている」と述べた。

このeVTOLは2人乗りで、同社独自の使いやすい航空機制御システムを搭載。航続距離は60マイル(約97 km)、巡航速度は時速100マイル(約160km)、最高速度は時速140マイル(約230km)となっている。20%から80%までの充電にかかる時間は15〜20分だ。大きさは、長さ23フィート(約7m)、幅15フィート(約4.6m)、高さ5.5フィート(約1.7m)で、自動車2台分のガレージに停めて充電することが可能だという。

10個の独立した推進システムや複数の冗長性バッテリー、全機体弾道パラシュートや緊急用エアバッグなどを備え、安全性にはよく配慮されている。

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