DARPA、完全な無音潜航を可能にする電磁推進式潜水艦を開発へ

DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)は2023年5月18日、完全な無音潜航を可能にする電磁推進式潜水艦を開発するため、海底磁気流体ポンプの原理(Principles of Undersea Magnetohydrodynamic Pumps:PUMP)プログラムを発表した。

1960年代から研究者たちは、プロペラやドライブシャフト、シールなど音源となる可動部品を使わずに、磁石と電流だけで船舶や潜水艦を静音推進させる技術を研究してきた。しかし数十年の間、小規模な磁気流体力学(Magnetohydrodynamic:MHD)ドライブはできたものの、効率が悪いために実用的なシステムは作られていない。特に磁場や電流、海水の相互作用による腐食や加水分解、浸食に耐えられる電極材料がないという課題が挙げられている。

今回のPUMPは42カ月のプログラムで、電極材料を決定し、スケールアップ可能なMHDドライブを試作することを目標にしている。流体力学や電気化学、磁気学を含むマルチフィジックスモデリングとシミュレーションツールを組み立てて検証していく。

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Taking a New Look at Fundamental Tech for Quiet Undersea Propulsion

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