Rocsys、自律型EV充電システムの開発を加速――手動作業なしにEVの充電が可能に

ROCSYS/YouTube

EV向け自律型充電システムを開発しているオランダのRocsysは2023年7月11日、シリーズAラウンドで3600万ドル(約52億5800万円)を調達したと発表した。同社は2019年から自律型充電プラットフォームを展開しており、今回の新しい資金調達により自律充電を加速させるとしている。

電気輸送が主流となり、フリート・ネットワーク、物流業務、産業・港湾設備なども急速に電動化を進めている。自動運転分野の開発も進行中だ。しかし、現在の手作業による充電プロセスは、安全性、効率性、拡張性、信頼性の面で最適化されていないという。電気輸送が飛躍的に拡大するには、単に充電装置を増やすだけでなく、適切な充電インフラも必要だとRocsysは考えた。

そこでRocsysが開発しているのは、EVに充電コネクターを接続するプロセスを、ロボットを使って自動化し、充電装置と人間のやりとりを不要にする自律型EV充電システムだ。この技術には、ソフトロボティクス、AIベースのコンピュータービジョン、データ駆動型サービスを組み合わせている。さまざまな既存の充電器に対し、手動による作業なしにプラグの抜き差しが可能だ。

これにより、操作ミスのリスクを排除し、規制遵守と車両の稼働時間を確保し、高電圧機器の損傷や高電圧機器への人体の曝露を最小限に抑えることができる。このシステムは、港湾設備や産業用アプリケーションなどを含む、一般車両とフリート車両に対応している。

今回調達した資金は、研究開発面では、自動駐車ガイダンス、包括的なソフトウェア統合、追加の遠隔診断と遠隔操作サポートなど、このシステムの新機能を構築するために使用するという。

関連情報

Rocsys Accelerates Autonomous Charging with $36 Million in New Funding
Rocsys Secures $36M to Redefine the EV Charging Experience

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る