- 2023-9-22
- 機械系, 製品ニュース
- AIエンジン, IP55規格, Night Sense, Skydio, Skydio Connect, Skydio X10, Skydio X10 Spatial, Teledyne FLIR Boson+, ドローン, モジュラー型, 放射分析サーマルカメラ, 自律飛行技術, 高解像度カメラ
Skydioは2023年9月21日、エンタープライズ向けの新ドローン製品「Skydio X10(スカイディオ・エックステン)」を発売した。汎用性の高い機体で、最新のデータキャプチャ用カメラを搭載し、高い自律性を備えている。
Skydio X10は、これまで単独としての製品にはなかった幅広い機能や特長を持つ。カスタム設計の高解像度カメラに、48メガピクセル(4800万画素)のズームカメラが備わり、車のナンバープレートを約244メートルの高さから読み取れる。
また、50メガピクセル(5000万画素)の広角カメラも搭載。コンクリートに生じた0.1ミリメートルの亀裂など微細な情報を検出できる。解像度640×512ピクセルのTeledyne FLIR Boson+の放射分析サーマルカメラも内蔵している。
機体には、自律飛行技術を搭載。コンピューターの処理能力を10倍向上させ、10倍の高精度を持つカスタム設計のナビゲーションカメラを活用したAIにより、より確実に飛行し、厳しい条件下でも障害物により近接して障害物を回避する。
また、新機能「Night Sense(ナイト・センス)」を搭載。照明がない環境でも自律飛行できる。さらに、AIエンジン「Skydio X10 Spatial」を追加しており、リアルタイムの環境マッピングと完全自動のモデリングに対応する。
汎用性の高い機体は、耐久性と適応性を考慮したモジュラー型(組み合わせ型)の機体設計を採用。4つのペイロードベイ(貨物収納スペース)と、交換に対応するジンバルセンサーのセットに加え、IP55規格に準拠した耐候性を有する。
また、「Skydio Connect(スカイディオコネクト)」の搭載により、再設計されたポイント・ツー・ポイント接続(2箇所を一対一で結ぶ接続方式)、マルチバンド接続(複数の異なる周波数帯域を使用した接続方法)により5G、LTEの中から接続方法を選ぶことができる。さらに、持ち運びしやすく、折りたたんでカバンにしまっている状態から40秒もかからずに飛行できる。