韓国の産官共同研究チーム、2リッタークラスの乗用車用水素エンジンを開発

CREDIT: KOREA INSTITUTE OF MACHINERY AND MATERIALS (KIMM)

韓国の国家科学技術研究会は2023年9月7日、韓国機械研究院(KIMM)とHyundai-Kia Motor Companyのゼロカーボンエンジン研究所が共同で2リッタークラスの乗用車用水素エンジンを開発したと発表した。水素のみで走行可能な2リッタークラスのエンジンの開発は同国内では初めてだという。

今回開発したエンジンは30気圧以上の水素を燃焼室に噴射する直噴型だ。吸気ポートで水素と空気を混合してから燃焼/噴射する場合に生じる、燃料スペース確保による流入空気量や燃料効率の低下、バックファイヤによるエンジン性能の劣化を避けられる。ターボチャージャーも採用しており、熱効率40%を達成している。

ガソリン車に比べ、二酸化炭素排出量を99%、粉じん排出量を90%削減でき、EU(欧州連合)の定めるゼロ・エミッション車の要件を満たす。KIMMモビリティパワー研究部の Young Choi 氏は、「開発した水素エンジン技術は、化石燃料の代替に役立つ即効的かつ経済的な技術です」と説明した。

関連情報

Era of hydrogen-fueled vehicles to begin — W | EurekAlert!

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