- 2020-2-26
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- Surena III, Surena IV, Text to Speech(TTS)機能, カルラエの戦い, スレナス将軍, テヘラン大学, パルティア王朝, ヒューマノイドロボット, 自由度(DOF)
イランのテヘラン大学は、10年以上にわたり開発を続けているヒューマノイドロボットの最新モデル「Surena IV」を2019年12月14日に公開した。
Surena IVは、高さ1.7m、重さ68kgの人型ロボット。Surena IVは、平たんでない場所でも直立でき、物をつかんだり、ボールを蹴ったりするほか、顔認識、握手、ホワイトボードに字を書くなどの動作が可能だ。さらに、前世代の「Surena III」より音声認識できる単語や文章が増えているほか、Text to Speech(TTS)機能を搭載していて、基本的な文を話す能力がある。
テヘラン大学は2008年からロボット開発を行っており、Surena IVはその4世代目に当たる。同大学のロボット開発は着実な歩みを続けており、自由度(DOF)も2008年の第1世代では8だったが、第2世代では22、2015年に開発された第3世代では31へと進歩を遂げている。
Surena IVは前世代のSurena III(高さ1.9m、重さ98kg)に比べて小型かつ軽量で、歩行速度も時速300mから時速700mに向上している。自由度も主にアーム回りが向上しており、合計で43となっている。
ロボットの名称のSurenaは、古代イランのパルティア王朝時代に活躍したスレナス将軍(紀元前84年~紀元前52年)にちなんで付けられたものだ。スレナス将軍は、紀元前53年のカルラエの戦いでローマ軍に大勝したことで知られている。
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Surena IV, A Fourth Generation Humanoid Robot Design, Unveiled in University of Tehran