アラスカ湾の深海で謎の金色の物体が見つかる――水深3300mの海底で無人潜水機が採取

Image courtesy of NOAA Ocean Exploration, Seascape Alaska.

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の調査団がアラスカ湾の深海で発見した謎の金色の物体が、関心を集めている。NOAAは、2023年8月23日~9月16日にかけて「Seascape Alaska 5」と呼ばれる探査ミッションを実施。NOAAの無人潜水機が、2023年8月30日に水深3300mの海底を探査中に謎の金色の物体を発見した。物体を発見し標本として採取した際の模様は動画で公開されている。

この物体は海底の岩に張り付いた状態で見つかり、その形状はドーム型だった。表面は滑らかで、直径は10cm超。物体の根元部分には小さな穴があり、その内部に見えた岩の裂け目も同様に金色に変色していた。

この物体の正体については、スポンジ状の何かの死骸、サンゴ、あるいは、卵を包む卵のうなど専門家の見方はさまざまに分かれているが、その特定には至っていない。特異な形状をしていたことからメディアでも取り上げられ、「ゴールデン・オーブ」、「金の卵」などと形容されている。

今回の調査団のコーディネーターを務めたSam Candio氏は、「ゴールデン・オーブ」が生物由来のものであるという事実以外何も分かっていないとの認識を示した。また、今回の探査で収集されたデータや情報は、地球の海洋に関する理解のギャップを埋める手助けになるだろうと述べ、海洋には未知の領域が広がっているとして海洋探査の重要性を強調した。

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