水上/水中両用の無人艇「MANTA」シリーズを、英米企業が共同開発中

海事産業技術をもつ英Krakenは、水上/水中両用の無人艇(USSV:Uncrewed Surface-Subsurface Vessel)のプラットフォーム「K4」を開発している。同社は2023年11月1日、制御システムの強化を目的として、米L3Harris Technologiesとの提携を発表した。

L3Harrisは、船舶の自動運航を制御するシステムを専門とし、エンジニアリング試験、フォイルと呼ばれる水中翼の開発、パワートレインの校正、遠隔操作等の技術を提供する。Krakenはこれらの技術を導入し、USSVの完全自動化に向けた開発体制を強化する予定だ。

Krakenは、同社のUSSVを「K4 MANTA」と命名し、規模の異なる4機種を開発している。最大のモデル「MANTA 54」は、全長が16.5m、トップスピードは水上で60ノット、水中では10ノットを達成する。MANTA 54のペイロードは、最大5000kgだ。

潜水深度は、最も小型のMANTA 12を除く3機種が30mだ。また、ISR(情報収集、警戒監視、偵察)任務から敵艦艇への攻撃に至るまで、複数のタスクを推敲する。

MANTAは、多様な任務に対応すべく、モジュール式の機能を選択し構成できる。加えて、最長で10日間の自律運用ができるなど、長期のミッションにも対応する。さらに、ISO規格のコンテナに対応し、C-130輸送機に積載することで、様々な場所に展開できる。

Krakenの創業者でCEOのMal Crease氏は、今回の提携への期待として、L3Harrisの重要技術の導入が、今後のK4 MANTA開発の基盤になるとコメントした。

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