メガワット級「エンジン内蔵型電動機」を開発――ジェットエンジン後方に搭載可能 IHI

IHIは2024年1月12日、ジェットエンジン後方のテールコーン内部に搭載可能な1MW級「エンジン内蔵型電動機」を開発したと発表した。同社によると、同出力クラスのエンジン内蔵型電動機は世界初となる。

同社は、2020年3月に当時としては最大の容量クラスの250kW級エンジン内蔵型電動機を開発。今回、上記開発時に培った300℃耐熱絶縁被膜を有する高密度成形コイル技術や、ジェットエンジン開発での熱や流体、構造技術を生かした新開発の排熱システム技術を適用。加えて、発電機構造の見直しによって、ハイブリッド電動推進システムとして適用可能な1MW級出力の電動機の開発に成功した。

同社は今後も引き続き航空機の電動化に向けたハイブリッド電動推進システムの開発に取り組み、2020年代半ばには、エンジン内蔵型電動機をエンジンに搭載した状態での実証を行うことを目標にしている。

なお、本開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「航空機用先進システム実用化プロジェクト」の委託業務「次世代エンジン電動推進システム研究開発/電動ハイブリッドシステム」にて実施したものだ。

関連情報

世界初 メガワット級の航空機ジェットエンジン後方に搭載可能な電動機を開発 ~CO₂削減に向け,航空機システム全体のエネルギーマネジメント最適化を目指す~ | 2023年度 | ニュース | 株式会社IHI

ジェットエンジン後方に搭載可能なエンジン内蔵型電動機を開発――航空機システム全体の電動化、最適化目指す IHI

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