米国初の完全電動タグボート「eWolf」、2024年春から運用開始――10年でCO2を3100トン削減と試算

アメリカの海運/物流会社Crowleyは、港湾内で大型船をサポートする完全電動のタグボート「eWolf」を開発した。同社のマイクログリッドを活用した充電ステーションの完成に合わせてカリフォルニア州のサンディエゴ港で運用を開始する。2024年春からの湾港運営を予定している。

eWolfは同社のエンジニアリングサービスチームが設計し、アラバマ州に造船所を持つMaster Boat Buildersが建造。全長約25mでゼロエミッションを実現しながら従来のタグボートと同等の性能を持つ。

eWolfの電動推進システムは欧州を代表する重電メーカーABBが提供。10年間運用した場合、窒素酸化物(NOx)178トン、ディーゼル排気微粒子2.5トン、二酸化炭素(CO2)3100トンの削減効果があると試算している。この削減効果はガソリン約160万リットル分に相当する。

Crowley Shippingのシニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるJames Fowler氏は「eWolfは安全性、品質、信頼性を提供し、アメリカの海運産業にとって重要な業績を達成した」と強調した。

関連情報

Crowley Accepts Delivery of eWolf, the First Fully Electric Tugboat in the U.S. | Crowley

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る