イリノイ大の学生チームがEV向けのソーラー充電ステーションを製作

米イリノイ大学シカゴ校(UIC)は、2022年5月19日のブログで、学生チームによる電気自動車(EV)向けのソーラー充電ステーションの製作プロジェクトを紹介した。

このプロジェクトは、UICが掲げるサステナビリティゴールに向けて取り組む組織、Planning Sustainability and Project Managementオフィスが学生チームに提案し、資金提供したかたちだ。

工学系の学部生4人が構成するチームは、EVの充電ステーションを設計し製作した。この充電ステーションを利用するEV「Gemma」は、飢餓とフードロスの問題で活動する団体「Food Recovery Network」が使用する。Gemmaは、まだ充分に食べられる状態にありながら廃棄予定となった食品を回収し、それらをシカゴ中のパートナー団体が運営するシェルターに寄付する。

同プロジェクトは2020年秋に発足したが、新型コロナウイルスの感染拡大によるキャンパスの閉鎖により、計画は一旦中断した。また、ソーラーパネルを搭載するトレーラーが納品遅延となり調達をキャンセルしたため、移動式から固定式への変更を余儀なくされた。

学生たちはそれらの困難を乗り越えてチームを再編成し、オンラインと在宅で対応する計画を作った。キャンパスが再開すると、チームはシェア工房で素材を加工し、機械工場で溶接するなどの作業を再開した。

Gemmaをオフグリッド(電力網に繋がない状態)で充電するために、300Wのソーラーパネルを実装。ソーラーパネルは、夜間にGemmaに給電するバッテリーを充電する。太陽の追跡は手動で行い、月ごとに最も効率的になる角度を設定するという。

チームは次のステップとして、充電ステーションをトレーラーに設置して移動式にする方法を検討中だ。

関連リンク

Engineering students build solar charging station for sustainability vehicle

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