キノコの遺伝子を利用して暗闇で緑色に光る植物「ホタルペチュニア」

米Light Bioは、生物自身が光を発生する現象である、「生物発光」を利用した商品を展開している。同社のWebサイトでは、暗闇で光る植物「ホタルペチュニア(Firefly Petunia)」のプレオーダーを受け付けている。

自然発光するキノコの遺伝子を利用して光を放つペチュニアは、昼間は何の変哲もない美しい植物だ。しかし、夜になると生物発光によって、全く異なる様相を示す。同社は、ホタルペチュニアを、科学と自然の調和を示す美しい例だと説明している。

ホタルペチュニアには、見た目の魅力だけでなく、生物発光の科学的な探求を促進する価値があると同社は説明する。特に、科学に対する子どもの興味を喚起し、バイオテクノロジーの世界にいざなう、入門的な教育ツールとしての期待もある。

育成方法は簡単で、特別な条件や処理を必要とせず、鉢植えや庭で育てることができる。大きさは、20~25cm(約8〜10インチ)に達して、白い花を咲かせる。ただし、この植物は特許で保護されているため、繁殖や品種改良が禁じられており、個人的な利用に限定される。

同社は、この植物の効果について、静かな時間に美と思索の場をもたらし、贈り物や話のネタにも最適だと説明している。現時点の出荷先はアメリカ国内限定で、価格は1株29ドル(約4000円)、出荷開始は2024年の春を予定している。

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