ウクライナ発のDIY系YouTubeチャンネル「The Q」は2022年6月、ユニークな自転車の製作過程を公開した。その特徴は車輪にあり、「0.5×2 =1」という算数の基本的な命題を視覚化した結果、半円形の後輪を2つ備える構成に至ったという。
この「1+0.5×2」輪の自転車を製作する動画は、乗車中に自転車のホイールを破損したところから始まる。壊れた自転車の主は普通の修理ではなく、工房に持ち込んで改造を始めた。
まず、ホイールとタイヤをちょうど2つに切断した。タイヤのチューブは通常のものが使用できないので、これに代わるパイプ状の部材を使用している。次に、スプロケットなどの駆動部品を、前方に配置する1つ目の半円形ホイールに組み込むように加工した。その後、自転車フレーム後部を、追加の部材を溶接して延長し、その先に2つ目の半円形ホイールを組み込んだ。なお、チェーンから伝わる駆動力は、前方の半円形ホイールのみに伝達される。
直感的には、半円形ホイールでの走行は難しいように感じる。しかしこの自転車は、空間的に離れた2つの半円形ホイールが交互に接地することで走行する。動画では、平坦な路面はもちろん、段差のある場所も難なく走行している。
動画の再生回数は、これまでのところ8500万回を超えている。