- 2024-3-14
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- 3Dプリント, CHAPEA(Crew Health and Performance Exploration Analog), Mars Dune Alpha, アメリカ航空宇宙局(NASA), ジョンソン宇宙センター, 有人探査計画, 火星ミッション
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2024年2月16日、火星への有人探査計画に向けて、火星ミッションを想定した、1年間に渡るシミュレーションへの参加者の募集を開始した。同時にNASAは、この告知を2024年2月17日、Xに投稿した。
今回のミッションの開始予定は2025年春で、NASAが計画する全3回のミッション、「CHAPEA(Crew Health and Performance Exploration Analog)」の2回目となる。その1回目は2023年6月に開始され、現在も進行中だ。
CHAPEAの個々のミッションは、NASAのジョンソン宇宙センターを拠点に実施される。ここでは、4人のボランティアクルーが、3Dプリントで製造された、面積約160m2の居住空間「Mars Dune Alpha」で生活しながらタスクを遂行する。
クルーのタスクは、リソースの制限、機器の故障、通信の遅延、その他の環境ストレスなど、火星ミッションでの問題解決がある。他にも、宇宙遊泳シミュレーション、ロボット操作、居住区画のメンテナンス、運動、作物の栽培などが含まれる。
応募資格は、健康な米国市民または永住権保持者であることに加えて、非喫煙者、30~55歳、英語でのコミュニケーションが可能、人類初の火星探査に向けたNASAの活動への貢献に関心があること、と規定される。応募の締め切りは、2024年4月2日だ。
クルーの選抜は、NASAの基準に沿って実施される。具体的には、工学、数学、生物学、物理学、コンピュータ科学などのSTEM分野の認定教育機関による修士号、当該分野での2年以上の実務経験、または最低1000時間の航空機の操縦経験などが考慮される。