米Pulsar Heliumのプロジェクト、評価井の掘削中に最大12.4%のヘリウム濃度を記録

ヘリウムの探査と開発を手掛ける米Pulsar Heliumは、2024年2月29日、アメリカのミネソタ州にあるTopazプロジェクトの評価井(油田やガス田の規模を調べるための坑井)「Jetstream #1」が、発表前日の28日、2200フィート(約671m)の堀止深度に達したと発表した。

今回の掘削では、深度1750〜2200フィート(約533〜671m)でヘリウムを検出し、質量分析計で最大12.4%の濃度を記録した。堀止深度に到達した後は、坑井に残留する掘削液を空気でクリーンアップするが、この過程でヘリウムを多く含んだガスが地表に自然流出し始めた。

泥水ガスに含まれるヘリウムの濃度は、5時間にわたるクリーンアップの作業中に、3.7%から5.1%に上昇した。掘削中は大量の空気を坑井に送り込んでいることを考慮すると、この測定値は、空気で希釈された最小値であったと考えられている。

今回の掘削は、計画されていた堀止深度である2250フィート(約686メートル)より50フィート(約15メートル)浅い位置で終了した。これは、冬季の気温が異常に高く、また、現地の道路網で春季の荷重制限が差し迫っていたことが理由だ。

同社は今後、流量の試験と圧力上昇プログラムを実施し、さらに道路状況が回復した段階で、実験室分析用の加圧ガスサンプルを採取する予定だ。

関連情報

PULSAR CONFIRMS HELIUM ENCOUNTERED IN THE JETSTREAM #1 APPRAISAL WELL AT THE TOPAZ PROJECT

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