米コロラド州に拠点を置くスタートアップ企業であるRadiaは、風力タービンのブレード輸送に特化した世界最大の航空機「WindRunner」を開発した。全長108mのWindRunnerは世界最大のペイロードベイ(貨物室)を擁し、最長で105mのブレードを格納できる。
風力タービンのブレード輸送に関して、陸上輸送では全長70mが限度とされている。将来的にブレードの長さは100mを超えると考えられているが、現行のインフラでは100m超のブレード輸送は困難だ。
WindRunnerはこうした課題を解決すべく、世界最大のペイロードベイを擁しているのみならず、風力発電所の完全には整備されていない滑走路にも着陸できる。
この輸送機はブレードの製造地または納品される地域のハブ地点から運用し、航続距離は2,000km、高度約12,500mを飛行する。着陸に必要な滑走路の長さは1,800mで、他の大型商用機では離着陸できない長さだ。RadiaはWindRunnerについて「陸上風力発電の可能性を飛躍的に高める」と伝えている。