キャディは2024年7月24日、製造業に従事する1200名を対象にした「製造業の調達実態調査」の結果を発表した。重要度が増す外部環境の変化やリスクとして、72%が「調達コストの上昇」と回答している。
サプライチェーン強靭化において、近年経営インパクトが大きくなっていると思う部門のトップ3は、1位「購買・調達」29.4%、2位「生産管理」25.4%、3位「設計・開発」22.9%となっている。
今後1~2年でさらに重要度が増すと思われる外部環境の変化やリスクのトップ3は、1位「調達コストの上昇」72.2%、2位「人手・労働力不足」51.0%、3位「地政学リスクによるサプライチェーンの断絶」39.4%となっている。物価や原材料、資源価格の高騰のニュースが散見される中、製造業の中でも購買・調達業務に携わっている人においても同様の回答が多かった。
現在の調達コストについては、「大変満足している」は0%、「満足できている」は10.1%だった。一方、「あまり満足できていない」37.4%、「全く満足できていない」10.1%となり、半数弱が満足していないと回答している。
近年の外部環境の変化によって調達業務の難易度は年々高まっていると感じるかという設問に対しては、68.2%が「はい」と回答。7割弱がその難しさを実感していることがわかった。
調達業務の難易度が年々高まっていると感じていると回答した人を対象に、そのように感じる要因を尋ねたところ、トップ3は1位「サプライヤーからの値上げ要請」74.8%、2位「円安による調達価格の変動」58.5%、3位「生産拠点や調達先などのグローバル化」48.9%となった。
最適なコストで調達を行う上での課題のトップ3は、1位「ノウハウ・知見が属人化している」38.4%、2位「適正な調達価格がわからない」36.9%、3位「最適なサプライヤーの選定ができていない」32.3%となっている。
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