YouTuberが1990年代のF1エンジン音の再現方法を明かす

Maisteer/YouTube

ドイツのYouTubeチャンネル「Maisteer」が、1990年代のF1エンジン音を再現し、その秘密を動画で解説している。

Maisteerが9年の歳月をかけて再現を試みたのは、V8気筒の排気音だ。V8気筒は、現在の6気筒とは異なるサウンドで、F1を象徴する大きく甲高いエンジン音を響かせる。

当初Maisteerは、再現のカギは8つの気筒を1つのコレクターにつなげる8-1ヘッダーと各気筒のシーケンシャル噴射だと思っていたが、上手くいかなかった。これらの条件が一致しているエンジンでも、聞き比べるとサウンドが異なるのだという。

そこで、Maisteerは、YouTubeにアップロードしているエンジン製作者などに電話し、会話の中で最後のカギとなる要素にたどり着いた。気筒に段を付けることだ。

圧力波が段を通過するたびに2つに分かれ、コレクターで増幅されるとともに、音の波形を変化させて楽器で見られる正弦波を生じる。1998年からF1では段付きの気筒が使用されており、クロスプレーン構造と8-1ヘッダー、シーケンシャル噴射に合わさることで、初めて魅力的なサウンドを響かせるのだとしている。

関連情報

How F1 Sound Is Made – YouTube

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