風速3メートルでも発電可能――日本発のトルネード型風力発電機がハワイで設置へ

ハワイ地域開発局(HCDA)は、2024年7月3日、ホノルルに日本のクリーンエネルギー技術を導入するため、Kanoa Windsと提携して研究実証用の風力タービン1基を稼働し、ハワイ島での実現可能性を調査すると発表した。

ハワイへの導入が予定されているのは、日本で15年以上にわたって交通ハブの近くや産業施設、住宅地に設置され、効果的に使用されてきたトルネード型風力発電機だ。

Kanoa Windsの創設者兼CEOであるKaname Takeya氏は「日本のトルネード型風力発電機には鳥が巣を作ることが知られており、この技術の安全性と鳥類との共存を証明している。日本ワシタカ研究センターは、環境への影響を最小限に抑えながら、安全性と信頼性を備えたこの技術を承認している」と説明した。

こうした安全性に加えて、トルネード型風力発電機の重要な特徴の一つは広い範囲の風速で発電できることだ。従来の水平軸風力発電機は、風速約20m/秒に達すると発電を停止するのに対し、トルネード型風力発電機は風速約3m/秒~60m/秒の範囲で稼働できる。

Kanoa Windsは、ホノルルに0.5kWのトルネード型風力発電機を設置し、風速に対する発電量や設置にかかる負荷、発電の安定性および安全性の評価、野生生物への影響、環境アセスメントなど、詳細な調査を行う。設置する発電機の高さは街灯より低く、設置面積は約2平方メートル程度だ。

関連情報

HCDA Partners to bring groundbreaking new clean energy technology to Kaka’ako

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