2基のタービンを持つ大規模風力発電プラットフォーム「OceanX」、中国で稼働を開始

中国の風力タービンメーカーであるMingyang Smart Energyは、世界最大の単一容量を持つ浮体式風力発電プラットフォーム「OceanX」を開発し、中国・広州で運用を開始したと発表した。この技術は、再生可能エネルギー分野に大きな変革をもたらすと期待されている。

OceanXは、深海域での運用を想定した設計で、世界中のさまざまな海域で活用可能なクリーンエネルギーソリューションとなることを目指している。

OceanXの構造は、V字型のプラットフォーム部分に2基のタービンを搭載し、風力の捕捉効率の最大化を目指した。総発電容量は16.6MWで、年間5400万kWhに達する。これは、約3万世帯の需要を賄える電力量だ。

建設資材に超高性能コンクリートを使用し、厳しい海洋環境に対応する耐久性を想定した。また、ケーブル固定システムを改良して構造効率と適応性を高め、さらには適応型の単一点係留方式を採用することで、台風などの気象条件下でも安定性と安全性を確保する。

同社は、OceanXを洋上風力発電の新時代を告げる画期的な技術と位置付け、より効率的かつ安定的な発電を目指す。世界中の沿岸国にとって、エネルギー自給率の向上や温室効果ガス排出削減のための、有力な選択肢となる可能性がある。

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Mingyang Smart Energy(LinkedIn)

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