住友林業は2019年3月7日、住友ゴム工業、マックストンと共同で賃貸住宅向けの高遮音床を開発したと発表した。業界最高レベルの高遮音を実現した床で、住友林業の賃貸住宅「フォレストメゾン」に採用する。
入居者のライフスタイルが多様化する中、賃貸住宅に求められる性能は高まっており、遮音性の高い床の導入は賃貸住宅の性能と入居者の満足度を高める上で大切な要素であることが調査結果などからも明らかになっている。
今回開発した高遮音床には、住友ゴム工業が自動車用タイヤで培った配合技術を応用した「防振ゴム」とマックストン独自の成形方法による高強度な「遮音モルタル板」を使用することで床への衝撃音を大幅に軽減。具体的には防振ゴムと遮音モルタル板の間に隙間を設け、上階からの振動を防振ゴムで吸収し下階へ伝えない防振構造とした。遮音モルタル板は簡易に施工できるよう、サイズと重量を調整している。
住友林業の研究施設である筑波研究所での実棟に即した実験では、値が小さくなるほど遮音性能が高いことを示す単位である「L値」において、LL値(軽量床衝撃音)35、LH値(重量床衝撃音)50を達成した。