船舶向け水素燃料電池発電システムを開発 英HypermotiveとHonda

英Hypermotiveが2024年9月3日、本田技研工業(Honda)と共同で開発している船舶向けの水素燃料電池発電システム「X-M1」を発表した。同システムにより、海上輸送分野におけるクリーンエネルギーへの移行をサポートするとしている。

X-M1は、クルーズ船やフェリー、作業船、モーターヨットなど、さまざまな新造船や既存船で使用できるコンパクトなモジュール式のシステムだ。過酷な環境に耐えられるよう設計されているほか、設置やメンテナンスも簡便化されている。同社の「SYSTEM-X」テクノロジーに支えられ、サイバーセキュリティを確保したプラットフォーム上で動作し、必要な電力出力を一貫して供給しながらシステム効率と寿命を最適化する機能を備えている。また、同システムは、燃料電池電気自動車(FCEV)や商用車、建設機械、定置型発電機などにも適用できるという。

同社は現在、X-M1の市場投入を目指して開発中で、2025年には概念実証試験を計画している。Honda Motor Europeの欧州事業企画開発副本部長であるIngo Nyhues氏は「Hondaは1980年代から水素エネルギーの可能性に注目してきました。Hypermotiveのような革新者と協力し、さまざまなエネルギーと電力のニーズに対応する安定で効率的なソリューションを作り出すことに興奮しています」とコメントした。

関連情報

Hypermotive and Honda Collaborate to Bring Innovative Hydrogen Power Solution to the Maritime Sector – Hypermotive

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