厚さ3mm、体積当たりエネルギー密度200Wh/L以上の全固体リチウムイオン電池を開発 カナデビア

カナデビア(旧 日立造船)は2024年11月14日、厚さ3mm、体積当たりエネルギー密度200Wh/L以上の新型となる、全固体リチウムイオン電池「1AhタイプAS-LiB(Ultra-thin model)」を発表した。従来の「AS-LiB(1Ahタイプ)」と比べ、厚さは4分の1、体積当たりエネルギー密度は約2倍以上となっている。

AS-LiBは、広い使用温度域や真空域など使用可能環境の多様性を特長として有する。同社はその特長から、主に宇宙用装置向けや半導体製造装置向け、産業機械向けでのAS-LiBの採用を目指しているが、それらの装置では電池の小型化が求められている。

そこで、1Ahとしては薄型となる厚さ3.0mm、エネルギー密度200Wh/L以上のUltra-thin modelを開発し、産業用途で使用されるリン酸鉄系リチウムイオン電池と同等レベルの体積エネルギー密度を達成した。これは、上記装置や機械への適用可能性を高めると考えられる。

同社は引き続き、高容量化や小型化などAS-LiBの開発を進めていく。なお、今回の成果の一部は、文部科学省の委託事業「次世代の電源システム基盤技術獲得に向けた検討」により得られたものだ。

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当社製従来比厚さ 1/4 の 1Ah 全固体リチウムイオン電池を開発~ 厚さ 3.0mm、 体積当たりエネルギー密度 200Wh/L 以上を達成 ~

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