防空レーザーシステムの実弾試験で赤外線熱追尾ミサイルを100%撃破 英空軍

英国防省は2024年10月20日、同国空軍が防空レーザーシステムの実弾試験に成功し、システムの航空機への装備に一歩近づいたと発表した。同試験は、スウェーデンのヴィドセル試験場で実施され、同時発射された複数の赤外線熱追尾ミサイルに対して100%の精度で撃破に成功した。

今回試験された防空レーザーシステムは、Thales UK とLeonardo UK、国防省の防衛科学技術研究所によって開発された。偵察機「Shadow R2」や輸送機「A400M」を含む、さまざまな英空軍の航空機に搭載できるように設計されている。まず、Thales UKの脅威警告システム「Elix-IR」によりミサイルの発射を素早く検知し、アルゴリズムにより背景をフィルタリングすることで、正確に脅威のみを追跡/分類/確定する。そして、Leonardo UKの指向性赤外線対抗装置「Miysis」に警報を送信し、ミサイルに妨害レーザーを照射する。

今回の試験にはNATO加盟国の軍高官らも立ち会った。英国防省は英空軍航空機への配備はもちろん、輸出も視野に入れて開発を進めている。

関連情報

New air defence laser engages multiple missiles at once

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る