米Archer Aviation、インドでeVTOLによるエアタクシーサービスの開始を目指す

電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発を手掛ける米Archer Aviationは2023年11月9日、インドで全電動エアタクシーサービスを開始・運営するための連携を目指し、インドの旅行・接客コングロマリットInterGlobe Enterprisesとの覚書(MOU)に調印した。

インドは世界最大となる14億人を超える人口を抱え、大きな都市のいくつかは、世界でも有数の混雑の問題に直面しているという。今回の提携により両社は、安全で持続可能かつ低騒音、さらには地上交通とコスト競争力のある電動エアタクシーサービスを提供し、都市のモビリティを向上させることを目指す。

Archer Aviationが開発したMidnight機は、1人の認定パイロットに加え、最大4人の乗客が搭乗できるeVTOLだ。充電時間を最小限に抑え、高速で連続飛行が可能。合間にわずか12分充電するだけで20マイル(約32km)のフライトを繰り返すことができる。航続距離は最大100マイル(約160km)で、20~50マイル(約32〜約80km)の都市移動に最適化されている。速度は時速150マイル(時速約240km)まで対応している。

両社はこのMidnight機を利用し、通常は車で60~90分かかる、デリーの商業地区コンノートプレイスからデリーの衛星都市グルグラムまでの27kmを、約7分で飛行できるようにすることを目指す。また、都市部でのエアタクシーサービスに加え、貨物、物流、医療・救急サービス、民間会社やチャーター便など、インドでのeVTOLのさまざまな利用ケースを追求する計画だ。

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