世界最大の航空機、8回目の飛行試験で極超音速機「Talon-A」の試験機を初搭載

米Stratolaunchは、2022年10月28日、世界最大の航空機「Roc」8回目の飛行試験を行い、極超音速機「Talon-A」の分離試験機「TA-0」を搭載する、初のキャプティブキャリー飛行を成功させたと発表した。Rocの中央翼パイロンにTA-0を装着した状態での、モハベ砂漠上空における飛行時間は5時間6分で、高度は2万3000フィート(約7000m)に達した。

今回の飛行試験では、Rocに装着されるTalon-Aの機体にかかる空力的負荷を測定することに重点が置かれた。飛行中に記録された負荷により、空気力学上の予測を検証して放出機構が設計通りに機能することを確認する。

StratolaunchのCEO兼社長であるZachary Krevor博士は、「私たちは、この初めてのキャプティブキャリー飛行に向けてさまざまな地上試験を実施してきて、試験が成功するたびにハードウェアが設計通りに機能するという自信をつけてきた。チームの大変な努力が現実のものとなり、統合されたシステムとして機体が飛行するのを見るのは爽快だ」と述べている。

同社は、今後数カ月の間にキャプティブキャリー飛行を続けて実施する予定で、2022年後半に行う太平洋上空でのTA-0分離試験がその集大成となる。

また、飛行試験と並行して、同社初の極超音速飛行試験機「TA-1」のシステム試験や、完全再使用型極超音速機「TA-2」と「TA-3」の製造を進めており、2023年に政府および企業向けに極超音速飛行サービスを提供することを想定している。

Krevor博士は、2023年に極超音速飛行試験サービスを顧客に提供するという公約を果たすため、試験と製造のペースは加速しているとし、「私たちのチームは、当社初の極超音速飛行に向かって進展する間、より複雑な試験のマイルストーンを達成し続けるだろう」と語っている。

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Stratolaunch Completes First Flight with Talon-A Separation Vehicle

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