- 2024-2-8
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- Mokulele航空, REGENT Craft, Seaglider, The Hawaiʻi Seaglider Initiative(HSI), Viceroy, コミュニティ, サプライチェーン, ゼロエミッション, 全電動式, 地面効果翼機, 官民コンソーシアム, 水中翼, 電動航空機
アメリカの官民コンソーシアムであるThe Hawaiʻi Seaglider Initiative(HSI)は、2024年1月11日、ハワイ諸島における利便性の高い交通手段として、電動航空機の「Seaglider」を導入すべく発足したと発表した。
米REGENT Craftが供給するSeagliderは、水上のみを運航する、全電動式でゼロエミッションの、地面効果翼機に分類される航空機だ。波に強い水中翼を持ち、浮上時には水面から30~60フィート(約9~18m)の超低空を、時速180マイル(約290km)で飛行する。
Seagliderは地域のコミュニティと医療、雇用、その他の重要なサービスをより手頃な価格で結ぶ手段となり、島をつなぐ輸送手段を補完すると期待されている。
Seagliderの運賃は、オアフ島からマウイ島、またはオアフ島からカウアイ島への片道で、約30ドル(約4400円)と見積もられている。また、食料品等の生活必需品も輸送できることから、サプライチェーンのコストを削減し、住民の購買力の向上につながると期待されている。
世界で初めてSeagliderを運航する航空会社はモクレレ航空で、2025年頃までにREGENT Craft製の12人乗りのモデル「Viceroy」の引き渡しを受ける予定だ。