2018年、最も有望視される職種・スキルは? 米LinkedInがベスト10を発表!

読者の皆さんは2018年、仕事に関してどんなことを実現したいだろうか。より多くのスキルを身につけたい方もいれば、現在の環境での安定を望む方もいるだろう。いずれにせよ、今、求められる職種とスキルを知っておくことは、今後より望みどおりのキャリアを歩んでいくために役に立つはずだ。

2018年に最も有望な職種とスキルとは、どんなものだろうか。ビジネスSNSの「LinkedIn」が2018年1月11日、自社のデータを基に分析・考察した「MOST PROMISING JOBS 2018(2018年、最も有望な職種)」を発表した。

LinkedInに登録する何百万人もの会員プロフィール、求人情報、給与などのデータを利用。メンバーのプロフィールに入力された職種をグループ化し、給与(30%)、昇進・異動率(25%)、アメリカ国内の求人数(20%)、就業者数の前年比の伸び(15%)、地域間のバラツキのなさ(10%)という5つの要素に基づいてスコアを付け、各職種をランキングした。

これら5要素の総合点が高かった職種は次のとおりだ。

1:エンゲージメントリード(Engagement Lead)

給与9万3000ドル(約1017万円/中央値)、前年比の求人増加率425%。マネージメント、リーダシップ、プロジェクト管理、戦略、コミュニケーション能力のスキルが必要とされる。
日本では聞き慣れない職種だが、外資系コンサルティング会社を中心に「エンゲージメントマネジャー」といった名称で募集するところもある。主に顧客とのエンゲージメント(=きずな)に責任を持ち、プロジェクトを円滑に進めていく役割を担う。

2.ソフトウエアエンジニアリングマネージャー

給与14万8000ドル(約1619万円/中央値)、前年比の求人増加率38%。ソフトウエア開発、アジャイル開発、マネージメント、JAVA、SQLのスキルが必要とされる。

3.カスタマーサクセスマネージャー

給与8万2300ドル(約900 万円/中央値)、前年比の求人増加率91%。マネージメント、セールス、カスタマーサービス、リーダーシップ、顧客関係構築のスキルが必要とされる。
こちらも日本ではなじみが薄い職種だが、顧客の満足度を高めることを念頭に置いたポジションだ。

4位以降は4位「ソリューションアーキテクト」、5位「セールスディレクター」、6位「エンジニアリングマネージャー」、7位「プログラムマネージャー」、8位「プロダクトマネージャー」、9位「データサイエンティスト」、10位「エンタープライズアカウントマネージャー」と続いた。

「エンゲージメントリード」「カスタマーサクセスマネージャー」は、分かりやすく言ってしまえば「営業」「プロジェクトマネジャー」といった職種が近いのかもしれない。近年、企業が従業員に対して求める成果を、より分かりやすく名称に組み込んだ職種と言えるだろう。

LinkedInはさらに、「2018年に有望なスキル」も分析した。会員プロフィールに入力された数千種類のスキル項目を数十のカテゴリーに分類。次に、1月1日から9月1日までLinkedInで起こった雇用・求人活動の全てをチェックして、昇進や異動、転職などにつながったスキルを特定した。

その結果、「2018年に有望なスキル」のベスト10は、1位「クラウド&分散コンピューティング」、2位「統計分析&データマイニング」、3位「ミドルウエア&インテグレーションソフトウエア」、4位「Webアーキテクチャ&開発フレームワーク」、5位「ユーザーインターフェースデザイン」、6位「ソフトウエアリビジョン管理システム」、7位「データプレゼンテーション」、8位「SEO/SEM マーケティング」、9位「モバイル開発」、10位「ネットワーク&情報セキュリティ」となった。

例年と同じく、2018年も技術関連のスキルは高く評価されることになりそうだ。

関連リンク

LinkedIn Data Reveals the Most Promising Jobs and In-Demand Skills of 2018

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