- 2024-5-31
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- EVバッテリー, Polestar, Polestar 5, SOC(State Of Charge:充電率), StoreDot, XFC(Extreme Fast Charging:超高速充電), 急速充電, 自動車
スウェーデンのPolestarは2024年4月29日、イスラエルのStoreDotが有するXFC(Extreme Fast Charging:超高速充電)技術をはじめて自動車に実装し、Polestar 5のプロトタイプをわずか10分で10%から80%に充電するデモンストレーションに成功した。
現在市販されているEVバッテリーの急速充電速度は、電池のSOC(State Of Charge:充電率)によって大きく変化し、SOCが増加し満充電に近づくにつれ、充電速度は低下する傾向がある。しかし、今回のデモンストレーションでは、SOC10%で310kWの充電出力が、SOC80%では370kW以上に上昇するのを観測した。これによりXFC技術は、350kW以上の高出力DC充電器が増え続けている今日の充電インフラで、有効に機能することが証明されたとしている。
一般的なEVがSOC10%の状態から80%へと充電するまで30分ほどかかるところを、XFC技術を使えば10分に短縮できる。適切な充電器があれば一貫した速度で充電できるため、ドライバーはSOC50%で5分停止して充電し、SOC80%以上を維持しながら運転することも可能だ。
今回使用された 77kWhのバッテリーパックは、少なくとも100kWhまで増強される可能性があり、中型のEVならば10分の充電で320km運転できるようになるという。