- 2024-7-4
- 製品ニュース, 電気・電子系
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パナソニック エレクトリックワークス社は2024年7月3日、高純度の水素と空気中の酸素との化学反応で発電する純水素型燃料電池「PH3(三相三線タイプ)」を、2024年12月から発売すると発表した。5kWの「PH1(単相三線タイプ)」、三相三線出力に対応した「PH1+(三相三線タイプ)」に続く新製品で、現行の5kWをベースに最大発電出力を9.9kWまで高めている。
PH3(三相三線タイプ)の製品名は「純水素型燃料電池 H2 KIBOU」で、最大発電出力を約2倍に高めたことに加え、複数台連結することで発電出力をさらに上げることができる。また、発電時に発生する熱は、貯湯設備で集約し、お湯として利用できる。
発電出力は、PH3アプリを使用することで1kW刻みで調整できる。純水素型燃料電池を複数台連結させることで、柔軟な発電計画を立てられる。
現行機で機器前面、背面、左右側面の4面だったメンテナンス面を機器前面のみに見直し、現行機と比べて設置スペースを53%削減。設置環境温度は下限-15℃まで見直し、高地(標高1000m)、耐塩害仕様にしているため、幅広いユーザーに提案できる。
また、機器全体の構成の見直しにより、イニシャルコスト(kW単価)を低減したことに加え、設計寿命を9万時間から10万時間に延伸し、総点検停止までの期間を現行機の10年から15年に拡大。ライフサイクルコスト(kWh単価)の低減にも貢献する。