- 2021-6-11
- 機械系, 製品ニュース
- Direct-Shift 10AT, E-KDSS, toyota, V6ツインターボエンジン, トヨタ, ランドクルーザー, 新GA-Fプラットフォーム
トヨタ自動車は2021年6月10日、新型ランドクルーザー(300シリーズ)を世界初公開した。中東地域を中心にオンライン公開した新型ランドクルーザーは、信頼性、耐久性、悪路走破性を進化させつつ継承し、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りができることを狙いに開発したという。
今回フルモデルチェンジした新型ランドクルーザーは、2007年に登場した200シリーズの後継となるステーションワゴンタイプ。同シリーズのフラッグシップとして最新技術を導入しながら、クルマとしての進化の道を切り開くモデルになるという。
TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用。フレーム構造については、踏襲しつつも設計を見直し、車体を含めた車両全体を200kg軽量化しながら低重心化を実現。重量配分を最適化し、サスペンション構造などを改善した。
また、定評のある悪路走破性をさらに向上させるため、タイヤが浮きづらくなるようにサスペンションの基本性能を向上させ、スタビライザー制御システムの「E-KDSS」を採用して接地性向上を図った。ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニター、走行路面を判定して自動でモード選択するマルチテレインセレクトも採用している。
エンジンは、新開発のV6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン、3.3Lディーゼル)を採用。従来型のV8エンジンを超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティを提供する。
同社内で各地域の販売計画と燃費モードを加重平均して試算したところ、新開発の「Direct Shift-10AT」(10速オートマチックトランスミッション)の採用とボディの軽量化により、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量をグローバル全台数分で約10%低減できる見込みだという。
内外装デザインは機能美を追求し、パッケージは悪路走破性を重視。先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」、パーキングサポートブレーキも採用した。新型ランドクルーザーの発売は、世界各地で今年の夏以降に予定している。