風力発電ブレード用にリサイクル可能なバイオマス由来の樹脂を開発 NREL

Photo by Werner Slocum, NREL

米エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が、風力発電機のブレード用にリサイクル可能なバイオマス由来の樹脂を開発した。同研究成果は2024年8月22日、『Science』誌に掲載された。

風力発電機のブレードは適切な処理方法が確立されていない。使用後は埋め立て処分が一般的で、リサイクル技術も存在しているが、ブレードを裁断してコンクリートの充填剤に使用するなどの手法であった。

NRELが開発したバイオマス由来樹脂は、「PECAN(PolyEster Covalently Adaptable Network:ポリエステル共有結合適応ネットワーク)」と呼ばれ、熱硬化性樹脂で作られた従来のブレードの業界標準と同等の性能を発揮する。既存のリサイクル技術とは異なり、穏やかな化学処理過程を経てリサイクルが可能で、ブレードの部品を回収して再利用し、同じ製品の再製造ができる。

PECANを利用して試作した9mのブレードは、促進耐候性試験に耐え、従来のブレードと同じ硬化サイクルの時間枠内で製造できた。また、化学処理により6時間で完全に分解可能だとしている。

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News Release: NREL Advances Method for Recyclable Wind Turbine Blades | News | NREL

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