- 2024-11-7
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- Allset Energy, CleanCo, エネルギー転換, クイーンズランド工科大学, グリッド接続型ナトリウム硫黄(NAS)電池, スワンバンククリーンエネルギーハブ, モジュール設計, 再生可能エネルギー, 石炭火力発電所
再生可能エネルギー技術を提供する豪CleanCoは2024年9月30日、オーストラリア・クイーンズランド州のスワンバンククリーンエネルギーハブに、1.5MWのグリッド接続型ナトリウム硫黄(NAS)電池を試験導入したことを発表した。
CleanCoは、再生可能エネルギー企業の豪Allset Energyと提携して、プロジェクトの設計、調達、契約の実現可能性を調査した。また、NAS電池を試運転した実績を持つクイーンズランド工科大学の研究グループが、プロジェクトの知識共有パートナーとなった。
Allset Energyが提供するNAS電池は、少なくとも6時間分のエネルギーを貯蔵する能力を持つ。複数のバッテリーを積層するモジュール設計により、ギガワット規模までの拡張性を持ち、省スペースで運用できる。
NAS電池の試運転は、廃止された石炭火力発電所で実施される予定だ。この場所は、クイーンズランド州最大のエネルギー需要地に近く、NAS電池を設置するのに理想的だと同社は説明している。
本調査は2025年初頭に完了したのち、投資決定の支援を経て、採択されれば2026年半ばまでに稼動する予定だ。現在、この技術に関する協議が進んでおり、送電網の信頼性を向上させ、クイーンズランド州のエネルギー転換に寄与できるかという評価が進んでいる。