1.5MWのナトリウム硫黄電池システムが試験運転を開始――オーストラリアで最大規模

再生可能エネルギー技術を提供する豪CleanCoは2024年9月30日、オーストラリア・クイーンズランド州のスワンバンククリーンエネルギーハブに、1.5MWのグリッド接続型ナトリウム硫黄(NAS)電池を試験導入したことを発表した。

CleanCoは、再生可能エネルギー企業の豪Allset Energyと提携して、プロジェクトの設計、調達、契約の実現可能性を調査した。また、NAS電池を試運転した実績を持つクイーンズランド工科大学の研究グループが、プロジェクトの知識共有パートナーとなった。

Allset Energyが提供するNAS電池は、少なくとも6時間分のエネルギーを貯蔵する能力を持つ。複数のバッテリーを積層するモジュール設計により、ギガワット規模までの拡張性を持ち、省スペースで運用できる。

NAS電池の試運転は、廃止された石炭火力発電所で実施される予定だ。この場所は、クイーンズランド州最大のエネルギー需要地に近く、NAS電池を設置するのに理想的だと同社は説明している。

本調査は2025年初頭に完了したのち、投資決定の支援を経て、採択されれば2026年半ばまでに稼動する予定だ。現在、この技術に関する協議が進んでおり、送電網の信頼性を向上させ、クイーンズランド州のエネルギー転換に寄与できるかという評価が進んでいる。

関連情報

CleanCo to Pilot Australia’s Largest Grid-Connected NAS® Battery at Swanbank Clean Energy Hub | CleanCo Queensland

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る