- 2024-11-7
- 製品ニュース, 電気・電子系
- LiB, サイクル劣化, トヨタ自動車, リサイクル, リチウムイオン二次電池, リチウムナフタレニド溶液, リユース, 使用済みリチウムイオン二次電池, 回復剤, 豊田中央研究所, 高誘電率溶媒
豊田中央研究所とトヨタ自動車は2024年11月6日、回復剤を注入する方法で、使用済みリチウムイオン二次電池(LiB)の容量を回復させる技術を発表した。容量が低下したLiBに、リチウムナフタレニド溶液と高誘電率溶媒の混合溶液がリチウムイオンと電子を補充することで、容量を回復する。
容量の回復と持続効果を試験的に実験用のLiBで検証したところ、注入前の容量に対して20~25%程度回復した。サイクル劣化は充放電を100サイクル繰り返してもほぼ生じなかった。開発した技術は、試験的に車載用サイズの中古電池でも容量回復効果を確認している。
同技術は、容量回復後のサイクル劣化(充放電の繰り返しによる容量の低下)もほぼ見られないため、LiBを解体せずにそのまま利用できる。使用済みLiBはこれまでリサイクルの対象だったが、リユース促進が期待される。
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