ボルグワーナー、トヨタの新型トランスミッション向けにオイルポンプチェーンを供給

ボルグワーナーは2017年9月6日、トヨタの新型8速オートマチックトランスミッション向けに6.35mmサイレントオイルポンプチェーンを供給することを発表した。

同製品が採用される新型トランスミッションは、2.5Lエンジンの新型「カムリ」および2018年以降の新たなトランスミッションプログラムにも採用されるもので、トヨタが初めて非同軸式オイルポンプ駆動のチェーンを採用した設計となっている。

このトヨタのトランスミッション設計には、トルクコンバーターからオイルポンプまでのチェーンドライブによる非同軸式オイルポンプ・アセンブリが組み込まれている。非同軸設計ではトランスミッションのメインシャフト上に広い空間を設けることができ、また自動車メーカーはより効率性の高いポンプの採用が可能になる。

ボルグワーナーのサイレントチェーンは、ギアと比べて、より広範囲の軸間を効果的にカバーする。騒音・振動・ハーシュネス(NVH)を低減するために、スプロケットとの噛合い方が異なる2種類のリンクプロファイルを備えたデュアルリンク設計を採用し、コンパクトなパッケージで静粛性と耐久性を実現している。

同社では、昨年トヨタが発表したトランスミッションから、耐久性に優れるサイレントオイルポンプチェーンを日本で現地生産して供給してきたが、今回初めて米国で現地生産した製品を供給するという。

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