AIやロボティクスが広まると、エンジニアリング分野の仕事はどう変わるのだろうか。The Engineerが2018年4月に公開した調査結果を見る限り、イギリスで働くエンジニアの多くは、自分たちの仕事が奪われるリスクについて、それほど心配していないようだ。
The Engineerが「AIとロボティクスはイギリスのエンジニア分野の雇用に、どんな影響を及ぼすか」と尋ねたところ、回答者の47%は、「仕事の中身は変わるだろうか、雇用自体は増える」と答えた。2番目に多かったのは、「マニュアル作業はほぼ自動化され、仕事は失われる」(32%)。続いて17%が「特定の分野でのみ変化が表われる」と回答した。その他、「全く変化を感じられない」が4%という内訳だった。
経済協力開発機構(OECD)が2018年3月に公開した同タイプの調査「Automation, skills use and training」では、世界32カ国において、ほぼ2つに1つの仕事が自動化によって重大な影響を受けると指摘。OECD 14カ国の仕事の約14%については、業務のうち70%以上を自動化できる可能性があるという。さらに32%の仕事については、自動化によって業務の50~70%ほどが大きく変わることになるかもしれず、仕事において必要なスキル要件が変わることになるという。