- 2018-7-6
- 技術ニュース, 機械系
- NSK, バリオリンク サスペンション, 人とくるまのテクノロジー展2018名古屋, 日本精工
日本精工は2018年7月4日、パワートレインとビークルダイナミクスの領域における製品や技術を、2018年7月11日から13日までポートメッセなごやで開催される「人とくるまのテクノロジー展2018名古屋」に時系列で展示すると発表した。
主な出展品の一つは、昨年の東京モーターショーに出展した「バリオリンク サスペンション」を構成する、5本のバリオリンクアクチュエータに採用された「ロック機構」だ。ボールねじとの組み合わせにより、駆動側(入力側)からトルクが入力された場合には、高い伝達効率で被駆動側(負荷側)へトルクを伝達する。逆に、非駆動側(負荷側)からトルクが入力されたときは、トルクを遮断する。これにより、すべりねじを使用した場合に比べてモータ駆動時の必要動力が小さくなるほか、位置を保持するための動力が不要となり、消費電力の削減に貢献する。
もう一つの目玉は、マニュアル車のクラッチを電動で自動的に制御する「トルクセンサ付き電動クラッチレリーズアクチュエータ」だ。磁歪式トルクセンサにより、トランスミッションのシャフトが回転していないときからトルクをセンシングしてアクチュエータを制御できる。これにより、特に発進時の車の動きをスムーズにできる可能性があるほか、クラッチ自動断接制御により、ドライバーの操作なくコースティング(惰性走行)ができ燃費の向上に貢献する。
その他にも「樹脂ピン式内部収縮ステアリングコラム」や「高機能円すいころハブユニット軸受」「静音スラストニードル軸受」などを出展する予定だ。またブース内にて、パワートレインとビークルダイナミクスの領域において、車社会に貢献する技術をテーマにプレゼンテーションを実施する。