テクトロニクス、高速信号の測定確度を向上する新ソリューションを発表

テクトロニクスは2016年2月17日、インターコネクト特性を評価・ディエンベッドするプロセスをシンプルにして高速信号の測定確度を向上する新しいソリューションを発表した。

このソリューションは、SignalCorrectソフトウエアとTCS70902型キャリブレーション・ソースを組み合わせ、テクトロニクスのDPO/MSO70000シリーズ・リアルタイム・オシロスコープで使用するものだ。

DUT(被測定デバイス)の信号とオシロスコープの接続には、ケーブル、フィクスチャ、アダプタやRFスイッチなど、さまざまなインターコネクトが使用される。しかし信号が高速になると、インターコネクトは信号の特性に影響を及ぼし、様々な障害の原因となる。

こうしたインターコネクトの特性評価とディエンベッドには、従来専門知識が必要とされ、高価な特殊機器を使用していた。しかし、今回の新しいソリューションにより、初心者でも標準仕様の高速リアルタイム・オシロスコープを使用して、簡単かつすばやく実行できるようになるという。

SignalCorrectソフトウエアは、初期設定から挿入損失の測定、フィルタの生成と適用までの手順がテキストと図の両方で示される。1回の測定から複数のフィルタが生成でき、生の波形と異なったフィルタ設計の比較ができる。

また、TCS70902型キャリブレーション・ソースは軽量・小型で被測定物の近くに置くことができる。9psの高速エッジ出力を2つ装備しており、2入力測定、シングルエンド、差動、コモンモード信号のフル・ディエンベッドが行える。高速な立ち上がり時間により、超高性能オシロスコープを使用した50GHz以上の特性評価が可能だ。

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