有機ガラス管を震わせて音を発生させるグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」を発売 ソニー

グラスサウンドスピーカー 「LSPX-S2」

ソニーは2019年2月26日、有機ガラス管を震わせて音を出し、リアルでクリアな音色で空間を満たすグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」を発売すると発表した。

LSPX-S2は、本体上部に高域用の有機ガラス管型トゥイーター、中部に中域用の35mmウーファー、底部に低域用のパッシブラジエーターを配置。有機ガラス管型トゥイーターには加振器が有機ガラス管の端面をたたき、管全体を震わせて音波を発生させるスピーカー駆動技術「アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジー」を採用している。管全体が円筒状の音源になるため、離れた場所でも音圧が弱まりにくい。弦楽器や打楽器と似た音の出し方の原理であるため、生演奏のようなリアルな音色を再現できる。加えて、パッシブラジエーターの振幅動作を最適化することで、低域の明瞭感が向上した。

(左)構造のイメージ、(右)アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジーのイメージ

また、LSPX-S2はハイレゾにも対応。従来のBluetooth接続の最大約3倍の情報量を伝送可能な高音質コーデックLDACで、ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しめる。CD音源やMP3などの圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする独自技術「DSEE HX」も搭載した。

LSPX-S2はユーザビリティも向上。最大約8時間再生可能な内蔵バッテリーを搭載し、ステレオミニジャックを使った有線接続やBluetooth接続に加えて、新たにWi-Fi接続に対応した。Wi-Fi経由で、ホームネットワーク上のデバイスに保存した音楽ファイルを再生できるほか、最大10台まで同時接続できる「ワイヤレスマルチルーム」も使用可能だ。さらに、Spotify Connectにも対応し、本体横のボタンを押すだけでSpotifyの音楽をすぐに再生する「プッシュ&プレイ」機能で、スマートフォンで選曲する手間を省ける。加えて、アプリ「Sony | Music Center」で、スマートフォンから音量や明るさ調節、スリープタイマーが設定できる。

そして、LSPX-S2はデザインにも工夫が施されている。有機ガラス管型トゥイーターを細身にし、内部のレイアウトを変更して低重心化することで、安定性を確保。土台部分には、剛性の高さと音質特性を考慮して亜鉛ダイキャストを採用した。有機ガラス管の中にはLEDと様々な方向に光を反射させるレンズリフレクターを組み込むことで、まぶしさを軽減しながらも広い空間を照らす。明るさは32段階調節できるうえ、ろうそくのように光がゆらぐキャンドルライトモードも新たに設定された。

価格はオープン、3月16日発売予定だ。



関連リンク

プレスリリース
グラスサウンドスピーカーを開発したエンジニアのインタビュー記事「原点はウォークマン。オーディオ開発を貫き、たどり着いた“音が生み出す体験”――ソニー 鈴木伸和氏」

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