- 2020-1-10
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- Oliver Gao, Transportation Research Part B: Methodological, インフラストラクチャー, コーネル大学, プラトーン走行, モビリティー, 交差点, 交通渋滞, 交通量, 信号機, 自動運転車, 自動運転輸送, 道路
自動運転車は、現在の自動車より速く、短い車間距離で走行できるため、交通量を増加させると予測されている。しかし、それほど遠くない未来に、それが都市部の道路や交差点での交通渋滞の原因となるかもしれないといわれている。世界中の自動車メーカーや研究者たちは自動運転車の開発にしのぎを削っているが、自動運転車をサポートするインフラストラクチャーに焦点を合わせた研究はほとんどない。
これに対して、米コーネル大学は、都市部の交通量を増やしつつ渋滞を緩和し、事故を最小限に抑えるために、交通量と交差点を制御するモデルを開発した。研究論文は、電子ジャーナル『Transportation Research Part B: Methodological』に2019年12月15日付で掲載されている。
このモデルは、従来の信号機を設置する代わりに、自動運転車同士の相互通信、自動運転車と地上設備との相互通信によって、交差点へ進入する自動運転車の数や車間距離を調整し、渋滞を起こさないようにするものだ。複数の車両が短い車間距離を保って、列車のように連なって走行することを「プラトーン走行」と呼ぶが、コーネル大学が発表したモデルは、プラトーン走行する一群の自動運転車が待ち時間なしで一方通行の交差点を通過することを可能にする。シミュレーションでは、従来の信号機を使う場合に比べ、最大138%まで交通量を増やすことができたとしている。
論文の上席著者であるOliver Gao教授は、「モビリティーの未来については、自動運転車が多くの関心を集めているが、自動運転車が全て路上に出れば道路と交差点が阻害要因となるだろう。我々の論文は、自動運転車と地上設備との相互作用を考察し、自動運転輸送の真のキャパシティへの鍵を開けるものだ」とコメントしている。