デンマークのスタートアップ、持ち運びと設置が簡単な風力発電システムを開発

デンマークのスタートアップKiteXが、重量10kgと軽量で、600Wの発電量を得られるポータブル風力タービン「Wind Catcher」を開発した。2021年3月28日までKickstarterでクラウドファンディングを実施中で、すでに39万5000デンマーククローネ(約690万円)の目標額を達成している。

ブレードは3枚で、ローターの直径、支柱の高さはともに4.0m。素材は柔軟性と軽量性を兼ね備えたグラスファイバーのほか、環境に配慮した再生プラスチックを利用している。支柱を立てたら、3本のワイヤを張ってベルトで長さを調整し、アンカーで固定する。ひとりでも15分程度で設置することができるという。

風速が毎秒4m以上あれば昼夜問わず稼働し、毎秒約8mで600Wの発電が可能。最大出力400Wの「Wind Catcher Lite」もラインアップしている。静音設計で、20m離れれば音は聞こえてこないという。最大で秒速22mまでの風に耐えることができる。

パワーステーションと接続してオフグリッドの発電システムを構築し、キャンプ場でもスマートフォンやノートPC、電動自転車を充電できる。発電量のモニターや制御ができる専用アプリも開発中だ。

価格は、Wind Catcher Liteが7390デンマーククローネ(約12万8000円)、Wind Catcherが9990デンマーククローネ(約17万4000円)からとしている。

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