日刊工業新聞社は2021年6月18日、機械設計の現場でのCAEに対するAIの活用法を解説した書籍「<解析塾秘伝>AIとCAEを用いた実用化設計」を発売した。
機械設計技術者向けにCAE関連技術を解説した「解析塾」シリーズの最新刊で、いくつかの具体的事例も交えながら、AIとCAEをどのように組み合わせれば、これまでにない設計を実用化できるかを検証、解説している。
本書は5章からなり、第1章「AIとは?」では、製造現場での設計者や製品開発のプロジェクトリーダー、生産技術の開発を行う若手技術者を念頭にAI技術の概要を説明。第2章の「実用化事例案」では、AIのCAEへの活用例を紹介している。
このほか、第3章「製品開発CAEのためのAIの分類と応用」では、さらに詳しくAI技術について解説し、機械設計だけでなく、製品開発や生産技術の分野でのCAEへのAI活用にも言及した。第4章「設計の上流から下流まで全プロセスをカバーする これからのAI/CAEの概念と日本の製造業への提言」と第5章「AI-IoT-CAE がもたらす最適化社会」では、今後のAIとCAEのあり方や社会への影響などについて考察している。
日本機械学会フェローで大阪工業大学客員教授の平野徹氏をはじめとする電機メーカー出身の技術者、研究者4人の共著で、A5判192ページ。定価は2420円(税込)となっている。