- 2021-11-26
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- 2021 SEMA Show, Chevrolet Performance, COPO Camaro, ZZ572, ZZ632/1000, アルミニウム, クレートエンジン, ビッグブロックエンジン, ポート噴射式, 自然吸気V-8エンジン, 鍛造アルミニウム, 鍛造鋼
米Chevrolet Performanceは2021年10月20日、ブランド史上「最大で最高」と称するクレートエンジン「ZZ632/1000」を発表した。レース向けにエンジン単体で販売されるこの632立方インチ(約10.4L)の自然吸気V-8エンジンは、1004hpの最高出力と、876ft・lb(約1188Nm)の最大トルクを発揮する。
ポート噴射式のエンジンは6600rpmでピークパワーに達し、最高許容回転数は7000rpmだ。8つの吸気ポートは全て等長となるよう設計、レイアウトされ、排気ポートも同様だ。従来のビッグブロックエンジンは、シリンダーごとにポート形状が違っていたが、ZZ632では対称性を持たせた設計により、すべてのシリンダーから同じ出力が期待できるという。
鋳鉄のエンジンブロックは同社の「COPO Camaro」にも搭載されるビッグブロック「ZZ572」と型を共有し、ZZ632向けに機械加工している。高流量シリンダーヘッドはCNC加工のアルミニウム、クランクシャフトとコネクティングロッドは鍛造鋼製、ピストンは鍛造アルミニウム製だ。
ZZ632/1000は、2021年11月2~5日にラスベガスで開催の「2021 SEMA Show」で展示された。価格は明らかにしていないが、2022年初頭の出荷を予定している。なお、車両排出ガス規制のため公道を走ることはできず、あくまでレース専用エンジンとなる。
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